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必殺チャタテムシ駆除捕獲人
Field Notes

Cの雑学

チャタテムシの生態、大量発生を防ぐ方法、そして驚くべき進化の事例まで。

01

基本情報

チャタテムシの基本画像(編集済み)

チャタテムシ

Psocoptera / Book lice

分類昆虫綱チャタテムシ目
変態不完全変態(幼虫は成虫と同形)
生息地木の幹・落ち葉・岩・鳥の巣・人家など世界中
好物カビ・米・小麦粉・乾麺・虫の脱皮殻など
体色など種によって異なる
02

よくある疑問

Q. 名前の由来は?

チャタテムシの鳴らす音が、お茶をたてるときの音に似ていることから「茶立て虫」と呼ばれた。

Q. 飛べる?

屋内で見られるものは翅をもたない。屋外のものは飛べるものも。

Q. どうやって繁殖する?

一度に1個の卵を産む。屋内で見られるものは、1日1〜2個、一生に100〜200個の卵を産み、孵化までに9〜13日、成虫になるまでに9〜13日かかる。

Q. どうやって家の中に入る?

段ボールに入っていたり、窓の桟の隙間から侵入する。

Q. 人体への影響はある?

死骸がアレルゲンになることがある。また、チャタテムシを餌にするツメダニが発生し、刺されるとかゆみを伴う虫刺されの原因になる。

03

大量発生を防ぐ予防的対策

湿気の排除

部屋干しをしない、換気する、除湿機・乾燥剤を使用するなど、室内の湿気を絶つ。カビの発生も防ぐことができる。

段ボールを放置しない

段ボールの隙間にはチャタテムシが潜んでいることが多い。受け取り後はすぐに処分するか、外に出しておく。

04

防除を困難にしている理由

1

繁殖ペースが早く、卵には殺虫剤も燻蒸剤も効果がない

成虫は毎日産卵するため毎日孵化し、成虫数が日に日に増えていく。幼虫・成虫には殺虫剤・燻蒸剤が有効だが、卵の中の個体は死なずに孵化する。また光の当たらない場所に産卵する習性があり、物理的な除去も難しい。

燻蒸剤: 通常の殺虫剤は液体だが、燻蒸剤は気体の殺虫剤である。

2

既存の有名な方法が使えない

フェロモンによる誘引や不妊個体を放つ方法は一般的な防除手段だが、チャタテムシには単為生殖をする種が存在するため、これらの方法による防除は難しいと考えられる。

単為生殖: 一方の性のみで子孫を残すこと。屋内で見られるヒラタチャタテが代表例。

3

発生源が特定できないほど家中に広がる

繁殖が進むと家中に広がり至る所で見られるようになる。発生源を特定して抑えることが難しく、それだけ環境に順応する力が強いといえる。

05

オスとメスの逆転〜トリカヘチャタテ〜

Nature's Oddity

たいていの動物ではペニスはオスにあるものだが、ブラジルの洞窟に生息しているチャタテムシの仲間トリカヘチャタテは、メスにペニスがついている。 交尾は、40〜70時間かけて行われる。メスがオスに挿入し、メスはオスから精子と栄養の入ったカプセルを挿入部分の管から受け取る。また、メスの挿入器の根本には、交尾の間オスを捕まえておくためのトゲが生えている。

栄養カプセルをオスが渡すことは、オスの交尾時のコストを増やし、再交尾はオスよりメスのほうが早くできるようになった。交尾への積極性も通常の生物と逆転し、メスへの強い性選択がかかり、交尾器構造の逆転が起こった。